6月第1日曜日は、大般若法要が行われます。
今年も大般若経を転読する荘厳な法要に参列するため、県内外から多くの方が足を運んで下さいました。
また、講演には、大阪府で歯科医院を開院されている「たかはま歯科医院」の高濱勉先生にお越しいただき、口腔内のケアと健康との関わり、歯科医院と曹洞宗の関わりなど、多方面からの視点で興味深いお話を頂きました。
毎年4月第一日曜日に開催する台雲寺の「釈尊花まつり」。
今年も素晴らしい晴天に恵まれました。
当日はJOY-FM「耳が恋した」のメインパーソナリティや、ミュージシャンとして活動する「濱田詩朗」氏をゲストに迎えて本堂内ライブを行い、また、恒例の「仏足石ストラックアウト」、「俳句・短歌をよもう」他、豪華景品の射的やバドミントン、ぬり絵コーナーを設けただけでなく、
「野々花」さんによる押し花アート体験、移動カフェ「NICO」によるコーヒー屋さん体験、山内スタッフによるカラフルな綿菓子つくり体験を行いました。
スタート前からお子様連れのお客様がたくさん訪れて頂き、山内はたくさんの人でにぎわいを見せました。このように、檀家さまだけでなく、小さなお子様や他宗教の方でも「お寺」に興味を持っていただけた事を嬉しく思います。当日は、ご来山下さった皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
毎年、当山で行われているお彼岸の法要です。
今年も400名近い多くの方々がご参拝に来られました。
説教師:願成寺 佐藤直哉 住職
当山では6度目のお話しになりますが、毎回ユーモアを交えながら様々な有り難いお話を届けてくださいます。
今年の春彼岸法要では、
・お彼岸とは
・彼岸にいたる「六波羅蜜」について
この二つのテーマでお話し頂きました。
むずかしく考えがちな『六波羅蜜』のお話しを『著述家・小林正観(こばやしせいかん)』氏の言葉を交えて分かり易く説いて下さいました。
【要約】
「彼岸とは”悟りの世界”という意味がございます。そしてこの世に行きながら、その悟りの世界に近づく、仏様の境涯に至る、そのための6つの修行のことを『六波羅蜜』といいます。布施という他人に施すという事には、物や心だけでなく、まなざしや柔らかい表情や優しい言葉などもそうです。
他にも持戒=戒律をまもって人に迷惑をかけないこと。例えば、この受験シーズンにおいては、合格した人は喜びに浸っているでしょうが、一方でその為に不合格になった人もいます。自分が知らないところで、人が迷惑や悲しい気持ちになっていることを忘れない事。そして忍辱=怒りを抑えて苦しくともじっと耐えること。敵や味方を作れば、それに対して嫌な気持ちや怒りが自然と湧いてしまうものです。その時間はせっかく生きている時間の中で、『無駄』にしかならないと考えます。全ての人を味方にしなければならない、という意味ではなく、”フラットに物事をとらえる『0=ゼロ』の状態で、冷静にとらえましょう”とう事をお伝えします」
台雲寺新聞の第五号が完成しました。
この新聞から、知って得するマナー講座のコーナーを
シリーズで掲載して参ります。
今回は、「墓前にお供えするお花について」を
ご紹介しています。
ぜひご覧ください。
11月15日(木)、先々代住職である長田康哉大和尚の御令嬢ご家族がご供養の為、アメリカより来山されました。
長田康哉大和尚は、昭和16年から当山30世住職になられ、昭和25年から45年までの20年間、アメリカ合衆国のカリフォルニア州で布教活動に尽力されました。その間にロングビーチ市に仏教会堂を建立されるなど、そのご活躍は後世の仏教徒にとって貴重な信仰の場所となりました。
その長いアメリカ布教活動時代を日本から同行したご家族も支えられ、現在もアメリカで生活をされていらっしゃいます。台雲寺にご供養の為、はるばる海を渡って来山されたご家族の皆様は、大和尚の墓前に深々と低頭され、手を合わされていました。
2018年9月23日(日)彼岸法要が行われました。
今年は札幌市薬王寺ご住職の田中清元老師をお迎えし、ありがたいお話しを伺いました。
田中清元老師は、曹洞宗の宗門だけでなく様々な分野において広く知られている方で、全国各地だけでなく世界を舞台に講演を行い、各法要の重要な役割で御出席されたり、両大本山での講師として招かれるなど、著名な方でいらっしゃいます。
そのような素晴らしい方に遠路はるばる宮崎・延岡市の台雲寺までご足労戴けましたのはとても幸運なことで、また、当山開山400年祭の際に導師でお越し頂いた大本山總持寺の監院・乙川暎元老師の御友人でもあられる事、当山の総代のお一人が田中老師の大学時代の後輩とあって、並々ならぬご縁を感じておりました。
お話し:(大まかな内容)
「親、そのまた上の親、そのずっと先の親からつながってきた大切な命の縁があります。私たちは一つの尊い命を頂きました。私は94歳になる母が健在ですが、今でも『お前は……』と呼ばれ、私はいつまでたっても母にとってみれば子どもです。この親子の縁、命の縁をしっかりと考え、大切にしなければなりません。
お釈迦様の教えをお弟子さんたちが後世に伝えるために経本を残されました。伝えられたお話しには、お釈迦様がお生まれになった時のこと、『天上天下唯我独尊』というお言葉を話されたことがあります。これは『みんなかけがえのない大切な存在である。尊い命である』という意味です。
そして仏教用語には『四苦八苦』という言葉があります。『四苦』とは、『無常である、常なるものはない』という時間の流れであり、生まれることから死ぬまでの時間の流れに置いて、自分が授かった命の尊さと向き合い、真剣に生きていかなければならない、ということなのです。さらに、大切に思う家族との別れ、求めることが手に入らないという苦しみなどの『四苦』を足したもので『八苦』といいます。この命の尊さに今一度しっかりと向き合って頂き、人生を大切に生きて欲しいと願います」
毎年7月29日は、台雲寺の施食会法要が行われます。
「施食会(せじきえ)」とは、
「三界萬霊(さんかいばんれい)」という仏教で説かれる
「欲 界・色界・無色界」という三つの世界への食を施す法要です。
この「三界萬霊」は、仏様の世界に到達する前にある「すべての世界のすべての精 霊」、つまり「全世界の一切の存在」
という意味であり、この施食会での供養の対象なのです。
私たちと縁の深い精霊や、一見関係がないと思われる精霊など、この世界のすべての精霊に対し、大勢の僧経を唱え食事をお供え供養を行い、その功徳をご先祖さまにめぐらせて向ける(回向)のです。
六月二十四日(日)NHK大分文化センターより、「神と仏を訪ねる」講座の受講者の方々が来山されました。
この講座は、座学ではなくバスで現地を訪ね、その地域の寺社仏閣を巡拝するというもので、当山ではご本尊様、そして日本では珍しい十六羅漢の板絵、仏足石をご覧頂きました。住職・副住職の説明に頷いたり、専門的な質疑応答が飛び交うなど、充実したひと時でした。
十六羅漢板絵は一七八六年十二月、当山十三世の月峰桂本大和尚時代に、石見屋が江戸の雪施・中井直に書かせ寄贈されたもの。退色があるものの、逞しく精密な筆使いと鮮やかな配色が見られます。
▲十六羅漢板絵の一部
台雲寺本堂の裏側に解りやすく配列して掲げておりますので、どうぞご覧下さい。
4月8日は、お釈迦様がお生まれになった日です。そのお誕生の様子の言い伝えから、仏教の寺院では「花まつり」の法要等が行われています。
当山では、4月の第一日曜日を基本に開催しています。今年は法要の関係で15日(日)に開催いたしました。
子どもたちの健やかなる成長と家内安全を祈願したのち、甘茶やお菓子を配り、地域の方々に協力していただいた出店ブースや縁日コーナーでお寺でのお祭りを楽しんで頂きました。
■ハワイアンカフェ WIKIWIKI(ウィキウィキ)ソフトクリーム
■若山牧水生誕の地・東郷町の前川茶園
■神話の里・高千穂より日向時間舎の田舎寿司・だんご
■手作り押し花 野々花(ののか)のマグネット・はがき作り
■カラフルわたがし
■ソフトドリンク
宮崎県を拠点に、九州各地だけでなく全国各地のどこへでも「笑顔の花を咲かせたい」と活動するちんどん屋の花ふぶき一座を迎え、日本の文化を面白楽しく伝えていただきました。
台雲寺ならではの「仏足跡ストラックアウト」や「君も牧水だ!?川柳コーナー」をはじめ、豪華景品で子どもたちに大人気の射的やバドミントン、ぬりえをたくさん準備しました。すべて台雲寺スタッフの手作りで、賑やかながらアットホームな花まつりになりました。