春分の日を中心に、前後3日を合わせた7日間は春彼岸です。お彼岸の初日を「彼岸入り」、春分の日「彼岸の中日」といいます。
中日では、当山は毎年、春彼岸法要を勤修します。今年も数百人の檀家の方々がご参列され、ご焼香くださいました。
日本古来の習慣として、春や秋には自然や生命を慈しみ、五穀豊穣を祈願し、命に感謝を捧げています。そして仏教の教えが結びつき、お彼岸は大切な行事となりました。お彼岸の間は、たくさんの方々が来山され、位牌堂や納骨堂にお供物を備え、墓石を掃除して墓参りをされていらっしゃいました。
説教師:幸福寺副住職 久我正裕(くがしょうゆう)師
・般若心経に”色即是空”とあり、これは”世の中は空(くう)である”、すなわち、世は変わる・絶対的なものはないという事。おしゃかさまの智恵の真髄が説かれている。世の中の有り様を見極める智恵をつけて生きること
・祈願するときの心のあり方。道元禅師の「あなたからどうぞ」という人のために何かを祈ったり行動したりすることの教え
このような、日常生活においての視点のあり方や考え方、心の持ち方などのありがたいお話しを頂きました。