とても晴れやかな青空の下、春彼岸法要が勤修されました。
早朝から婦人会の会員様が食事やお斎(おとき)の準備にこられ、館内はバタバタと慌ただしく動きはじめると同時に、檀家様が続々と彼岸参りに来山され、多くの方がご先祖様を忍び、お参りされていました。
彼岸法要には、約200名の方が参列されて香を手向け、その後のありがたい説法に真剣に耳を傾けていらっしゃいました。
説教師:朝日寺 工藤卓元 住職
「春彼岸 悟りと種を蒔く日かな」という言葉があります。私が尊敬する老師の言葉ですが、とても深い意味があり、とても心に刻まれています。昼と夜が同じ時間になる彼岸の中日は仏様の世界と現在の世界がもっとも近くなると言われています。つまりご先祖さまと近くなる日であり、その世界は悟りの世界なのです。
日々の生活が当たり前すぎて気づかないことも多いでしょうが、実は、”今、生きている”という事こそ、ご先祖様が居てくださったからなのです。生きていると同時に、家族や周りの方を思いやり、手助けする”布施の心”を持てること、家族や周りから必要とされて”生かされていること”、仏様をお参りすることで、たくさんの感謝の心が芽生えてくると想います。その感謝の心が”悟りの種”なのでしょう」