2025年9月23日 秋彼岸法要が行われました

2025年9月23日に秋彼岸法要が行われました。

お説教師には、日向市にある水月寺の志賀久晃様をお迎えし、彼岸についての解説や、ご自身の日常の体験から感じる仏教の教えなどを語って下さいました。

「欲望が多く、辛い事や悲しい事、苦しい事を経験しなければならない私たちが過ごすこの世界を『此岸(しがん)』といいます。そして、恨みや憎しみなどが流れる川を隔てて、向こう岸にあるのが、幸せで穏やかな悟りの世界があり、それを『彼岸(ひがん)』といいます。厳しい川を渡って苦しみのない『彼の岸(かのきし)』へ渡るため、自分を今一度しっかり見つめ、ご先祖様をお参りし、功徳を積み重ねて参りましょうという期間です。私も日常生活で様々な仏教の教えを感じることがあります。子どもとよく公園でサッカーをするのですが、その公園は地域のお年の方々によって綺麗に草刈りなどの整備が行われています。ご自分たちはその公園に縁がないかもしれませんが、ここで過ごす方々を思い遣って整備されていると思います。それは『布施』に他なりません。『布施』は、お寺に納めるお布施のイメージが強いかもしれませんが、人を気遣って行われる行動も『布施』なのです。『貪瞋痴』という3つの煩悩がありますが、自己中心的な愚かさを持つのではなく、『同時(相手の立場に立って考える)』ように過ごしたいものです。」

法要の様子