平成28年1/10(日)、1/11(月)の二日間にわたり、總持寺の監院(かんにん)でいらっしゃる「乙川暎元(おとがわえいげん)」老師をお迎えし、50名の僧侶が厳粛かつ荘厳な雰囲気に包まれる中、開創400年の逮夜、開山忌、大祈祷会が厳修されました。
さらに、11日には、
参拝者へ「ぜんざい」と「甘酒」のふるまい、
境内では、延岡市や近隣の町村から匠が手掛ける逸品をよせた「ミニ門前市」を開催しました。
・日向時間舎より高千穂米と五ケ瀬茶
・五ケ瀬町いぶき屋より自家製漬け物
・刈星窯(伊賀より高千穂三ケ所に移住)の焼き物
・cafe&goods Tali kasih カフェバス
・えと本舗(美々地)よりおやき
が出店し、参拝者が境内を眺めながら買い物する姿も印象的でした。
1/10(日)逮夜の風景
16:00になろうとした頃、横浜の總持寺より、侍者:桑原真龍さま、侍香:伊藤涼平さま2名とともに、ご到着。
すぐに本堂へ進まれ三拝された乙川老師。総代4名が見守る中、当山住職・副住職をはじめ集まった和尚様方は真剣なまなざしで取り組まれる緊迫した空気が漂いました。
1/11(月)当日準備風景!
いよいよ、開山忌・400年祭法要当日。
朝早くから婦人会が集まり、総代・世話人・婦人会への炊き出しやふるまいの準備。今回は特別企画として、精進料理を提供することになり、北方町の吉祥寺住職・尾田正明さまにご協力いただき、料理指導と精進料理についてのお話をいただくことになりました。
▲受付を担当してくださった世話人のみなさま。準備万端です!
1月11日(月)10時 開山忌(導師:当山住職 中本光勇)の風景
開山忌:台雲寺の勧請開山である「安月嫩泰(あんげつどんたい)」大和尚の命日(1/14)に行われる法要です。今年は400年祭祈祷会と同日に厳修しました。
檀信徒の方々だけでなく、一般の方もたくさん参列していただき、本堂の中は300名を超す人々であふれました。
▲乙川老師もご随喜下さいました。
1月11日(月)11時 400年祭祈祷会(導師:總持寺監院 乙川暎元老師)の風景
總持寺監院(かんにん:実務僧責任者)の「乙川暎元(おとがわえいげん)」老師を導師にお迎えしました。
▲400年祈祷の御守りを乙川老師に祈祷していただきました。
とても貴重でありがたい御守りです。現在台雲寺にて購入することができます。
400年祭祈祷会は、「大般若」という600巻の経本を転読、導師が真読する祈祷の法要で、不和不調を吹き飛ばしてくれるかのような迫力もあり、厳かでもあり、その姿に参拝の方々は魅入られている様子でした。
法要の最後に、参拝の方々へ面してお話しをいただきました。
「曹洞宗の教えは自然を大切に、命を大切にすること、人に布施し、子どもや家族を愛する心、地球の恵みに感謝する心を説いています。私たちはこの宇宙によって育まれました。すなわち、宇宙の理を説いているのです。その宇宙の中で生きてる姿に違いはあれど、本は一如であるのです」
とてもありがたいお話しをいただきました。
1/11(月)11:45 法話:芳證寺住職 村上和光 老師
乙川老師のお話しにもありましたが、和尚様の修行の中で、曹洞宗が大切にしている「坐禅」に焦点をあててお話し頂きました。
「宇宙の理と一体となること、それは禅の教えである坐禅です。『坐』という漢字をみると、土の上に『人』が二人書かれています。坐禅は、坐ることによって、自分と向き合う、すなわち二人の人は、自分自身のことなのです。自分を見つめなおすことで、新たな『気づき』も生まれます。これぞ、おしゃかさまが説かれた『知恵』となるのです」
また、当山の住職が大病を患い、奇跡的に回復したのちに、その体験や心情をつづり、送った手紙も紹介してくださる場面もありました。
1/11(月)ふるまい・門前市・精進料理体験の風景
境内で行われたふるまい、ミニ門前市は大盛況でした。真冬の冷たい空気の中での参拝ということもあり、温かい甘酒とぜんざいにホッと一息ついていた様子でした。
▲吉祥寺住職 尾田正明方丈より精進料理・五観の偈(ごかんのげ)についてお話しを頂きました。
▲外では、即席のかまどで、今回400年に合わせて特別につくられた大きな土鍋で高千穂米を炊くパフォーマンスも!のちほど、役員の方々にふるまわれました。
▲早朝から尾田住職とともに仕込んだ「けんちん汁」もふるまわれました!
総代さまをはじめ、世話人のみなさま、婦人会のみなさま、檀信徒のみなさま、さらに地域にみなさまに支えられ、台雲寺は法灯を守ることができ、仏さまの供養をすることができます。
これからも、さらにたくさんの方々が足を運んでくださるような、檀家様、地域と交流を深められるお寺にして参りたいと思っております。
このたびの400年祭開催にあたり、ご尽力いただきました乙川老師をはじめお越しくださった方丈様方、関係者の皆様、本当にありがとうございました。